【人間ドック】年齢別おすすめ検査~50代・60代編~
おはようございます、株式会社ウェルネス医療情報センターです。
前回に引き続き、どの検査を受けるべきか悩まれる方に向けて、年齢ごとのおすすめの検査をご紹介いたします。
今回は50代・60代編です。
30代・40代編は前回のコラムをご
拝読ください。50代男性
50代は脳血管疾患や虚血性心疾患の罹患率が上昇するタイミングです。
該当するオプションとして、脳ドックや心エコー、そして脳梗塞や心筋梗塞の原因の動脈硬化を調べる頸動脈エコーが挙げられます。
また、肺がんや消化器系のがんに加えて、前立腺がんのリスクがこの年代から現れ始めます。
PSAや前立腺MRI・エコーなどで調べることもお勧めします。
50代女性
女性ホルモンは50歳前後から低下が始まりますので、骨密度が低下していくため、骨密度検査の一度受診されてもよいかもしれません。
女性ホルモンは血管を保護する作用があります。
分泌が低下することで動脈硬化のリスクが上昇してしまいます。
ですので、頸動脈エコーなど動脈硬化の検査と、脳ドックや心エコーもお勧めです。
また、胃・大腸・肝臓がんのリスクが上昇するタイミングです。
該当する検査として、胃カメラ・大腸カメラ・腹部CTが挙げられます。
さらに、乳がん・子宮頸部・体部がん・卵巣がんなど婦人科系のがんのリスクもありますので、引き続き注意が必要です。
60代男性・女性
肺がんは60歳ごろから発見される人が急増します。
ですので喫煙歴にかかわらず、胸部CTや喀痰細胞診を追加することをお勧めします。
また、消化器系や前立腺のがんなどにも引き続き注意が必要です。
脳血管疾患や虚血性心疾患のリスクも50代の時よりも上がっていますので、こちらも調べることをお勧めします。
60代はがんや脳血管疾患・心疾患などだけでなく、様々な病気のリスクがあります。
ですが、リスクに備えて施設で実施している全てのオプションを追加することは難しいと思います。
一度の受診で調べ切るのではなく、継続して人間ドックを受けることで健康状態をフォローしつつ、オプションを数個ずつ足したり、なるべく項目が充実したコースの受診を検討しましょう。
継続しやすい受診方法をとることで、病気の早期発見に繋ります。
弊社では、検診の代行予約や健康相談サポート等、皆さまのヘルスリテラシー意識向上に向けて様々なサービスを行っております。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【参考サイト】 1)国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」 7)iihone.jp「年齢とともに増加する骨粗しょう症」 |