【人間ドック】年齢別おすすめ検査~30代・40代編~
おはようございます、株式会社ウェルネス医療情報センターです。
お客様に人間ドックをご案内する際に、「何の検査がおすすめですか?」というご質問をよくいただきます。
人間ドックは自由診療であるため、お客様のご希望に合わせてオプションを追加するなど、ある程度柔軟に検査を選んで受診できます。
「ある疾患に罹りやすい年齢層」を好発年齢といいます。
どの検査を受診されるかは、好発年齢を考慮に入れて選ぶこともおすすめです。
今回はどの検査を受けるべきか悩まれる方に向けて、年齢ごとのおすすめの検査をご紹介しようと思います。
30代男性
この年代は、まだ健康面で気になるところがない方も多くいらっしゃるかと思います。
ですので、将来的な健康を考慮に入れて今から調べられるものを、オプションとして追加することがお勧めです。
例えば、日本人のピロリ菌感染率は、年代とほぼ同じと言われています。
30代の方ですと、30%程度の方に見られるというデータもありますので、ピロリ菌の検査を一度受けられることをお勧めします。
ピロリ菌は採血でも調べれますが、30代は胃がんのリスクも上がってくる年齢でもあります。
胃カメラ検査を行い、胃の組織を採取することもおすすめです。
ちなみにこの年代は、生活習慣病の罹患のリスクが上がり始めますが、血中脂質や空腹時血糖値などは人間ドックに含まれています。
また、この年代はお酒を多く飲まれる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方にお勧めな肝機能検査(採血)や腹部エコーも人間ドックに含まれています。
30代女性
乳がん、子宮頸がんの罹患率が上がり始める年代です。
特に子宮頸がんは20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなります。
これらのがんを調べるために、乳腺エコー(マンモグラフィーは高濃度乳房の場合、がんが判別しにくい可能性あり)や子宮頸部細胞診の追加をおすすめします。
さらに経腟エコーを追加することで、卵巣のチェックも行えます。
こちらも施設で扱っていれば、併せて受けるとよりよいでしょう。
他の検査については、男性同様、ピロリ菌の検査と胃カメラの受診がおすすめです。
40代男性
この年代になると、日々の食生活や飲酒、喫煙、運動習慣など生活習慣の積み重ねが生活習慣病となって表出するようになります。
生活習慣病に関しては人間ドックの項目で調べることが可能ですが、その他に内臓脂肪CTや動脈硬化の検査として頸動脈エコー、血圧脈波検査を追加してもよいかと思います。
また肺がんのリスクが上昇していく年代でもあります。
喫煙者の方は特に、肺CTや喀痰細胞診を検討されてもよいでしょう。
さらに、胃・大腸・肝臓がんのリスクもこの年代から上昇していきますので、胃カメラ・大腸カメラ・腹部CTを追加することもおすすめです。
40代女性
女性は40代以降、女性ホルモンが減少していきますので、内臓脂肪が増えて体重が増加しやすくなります。
そうすることで生活習慣病のリスクが高まります。
ですので、男性同様、人間ドックの項目だけでなく、内臓脂肪CTや動脈硬化の検査を追加することをおすすめします。
また、乳がん・子宮がんのリスクもあります。
マンモグラフィー・乳腺エコー・子宮頸部細胞診・経腟エコーなどを追加されるとよいでしょう。
さらに、子宮体がんのリスクは40代後半から増加して50歳代から60歳代にピークを迎えますので、子宮体部細胞診をつけてもよいかと思います。
次回、【50代・60代編】に続きます!
弊社では、検診の代行予約や健康相談サポート等、皆さまのヘルスリテラシー意識向上に向けて様々なサービスを行っております。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【参考サイト】 1)国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」 |