脳ドックで認知症はわかるの?
おはようございます、株式会社ウェルネス医療情報センターです。
突然ですが、高齢者のうちどのくらいの割合の人が認知症に罹患するかご存じですか?
厚生労働省では、2025年には5人に1人が認知症に罹患するという推定値を出しています。
高齢化の進展に伴い、認知症が身近な病気になっていることが分かります。
認知症ってどんな病気?
認知症の原因は認知症のタイプによって異なります。
全認知症のうち約70%を占めるアルツハイマー型認知症は、βアミロイドという老廃物が脳に数十年かけて沈着することで軽度認知障害(MCI)になり、その後発症します。
他には、脳出血や脳梗塞などにより、脳細胞が損傷を受けることで発症する血管性認知症というものもあり、全認知症のうち約20%を占めます。
認知症って治らないの?調べる意味ってあるの?
認知症のタイプによっては回復を見込めるものもありますが、残念ながら認知症を完全に治療することは困難です。
認知症を早期発見し、早期に治療を開始することで進行を遅らせたり、症状を緩和できる可能性があります。
さらに、軽度認知障害(MCI)は早期発見、早期治療により正常への回復も見込めます。
また、早期であるほど回復率は高くなりますので、検査を受けてチェックしていくことが重要です。
認知症やMCIの検査は何歳から受ければいいの?
認知症の有病率は70歳台で急激に増えます。
何歳から受けるべきという決まりはありませんが、認知症を調べるオプション検査であれば70歳前後の方のご受診をお勧めします。
MCIを調べるオプション検査は、脳への老廃物の蓄積が認知症発症の20年前から始まることから、50歳前後の方にお勧めします。
脳ドックを受ければ認知症を調べられるの?
脳ドックを受ければ認知症を調べられるかというと、脳ドックだけでは十分ではありません。
一般的な脳ドックは頭部MRI・MRAなどで構成されていますが、これらは主に脳血管疾患のリスクを調べる検査になります。
認知症のリスクを調べるための項目を、オプション検査として追加するとよいでしょう。
ここでは弊社と提携のある医療機関で扱われている検査をご紹介します!
【画像検査】
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【面接方式の検査】 ①MMSE(簡易認知機能評価スケール)
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【採血検査】
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認知症の正式な診断は、医師の診察を受けて症状を確認し、症状に合わせた検査を受けることで行われるものです。
脳ドックでの認知症検査は、あくまで「認知症のリスクを調べられる」ということですが、早期発見することで認知症の進行を遅らせたり、症状を緩和できる可能性があります。
少しでも気になる方はお早めに受診されることをおすすめします。
弊社では、脳ドック等の検診の代行予約や健康相談サポート等、皆さまのヘルスリテラシー意識向上に向けて様々なサービスを行っております。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【参考サイト】 1)LSI札幌クリニック「認知症について」 |